Deroche Frères 薬瓶|France 1830’s No.1/3
1830年代のパリで薬局のために作られた陶製の薬瓶です。
白い釉薬の柔らかな艶と、手描きで施された花の装飾が穏やかに調和し、19世紀ならではの静かな美しさを宿しています。
薬局用品を専門に制作していたパリの工房 Deroche Frères によるものです。
正面には花と葉によるリース装飾が描かれ、その中心には薬品名のラテン語が薄く残っています。長い年月のあいだに自然と薄れた文字は、この瓶が実際に調剤の場で使われていた確かな証のように感じられます。
摘みの部分はどんぐりのようにふっくらとした形をしており、緑の釉薬がさりげないアクセントに。薬草を扱っていた当時の薬剤師たちの美意識が、小さく優しく表れた意匠です。
釉薬の貫入、絵付けの擦れ、蓋や縁の小さな欠けなど、古い陶器ならではの風合いが見られます。どれもこの時代の薬瓶に多く見られる自然な経年変化で、アンティークとしての魅力のひとつです。写真にて状態をご確認ください。
棚やキャビネットにそっと置くだけで、19世紀のパリの空気がふわりと漂うような存在感があります。花器としてはもちろん、オブジェとしても空間を柔らかく彩ってくれます。
当時の薬局の雰囲気を感じていただけるよう、資料として18世紀フランス薬局の様子を描いた図版も掲載しております。
※ 画像内参考資料:ハーバード大学医学部が所有する、カウントウェイ医学図書館の画より。
Size
φ11.5cm
高さ:約24cm
重さ:約919g
Condition
本体底部と蓋、接合部に小さな欠けが見られますが、いずれも目立たない程度のものです(写真をご確認ください)。
全体に貫入が入り、19世紀の陶器らしい豊かな表情を見せています。
細かなキズや製造時に生じた跡などは、この時代の器に一般的に見られるものです。
長い年月を経てきた自然な風合いとしてお楽しみいただける、良い状態の個体です。
古い品物の特性として、ご案内以外にも細かなキズや色付きが見られる場合がございます。
古物であることをご理解のうえお求めください。
返品・交換はお受けしておりません。
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01.25.09.01
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