18世紀 WORCESTER 青花絵皿|イギリス ウースター ドクターウォール期
1751年〜1783年頃
イギリスの名窯として知られる“ROYAL WORCESTER”。
こちらは“ロイヤル”の称号を得る以前、WORCESTER(ウースター)として歩み始めた初期の軟質磁器です。
1751年の創業から続く最初の時代は、創設者ジョン・ウォールの名にちなみ、ウォール期(First Period)と呼ばれています。
裏に刻まれた三日月マークが、その特別な時代を静かに物語ります。
やわらかな艶を帯びた磁肌、青と白が呼応する繊細な筆づかい。
西洋の職人が憧れた東洋装飾の解釈が、控えめな美しさとして宿っています。
ウォール期(First Period)の青花皿は現存数が少なく、状態の良いものは市場でも高く評価されています。
本品のように絵付けが鮮やかに残り、全体のバランスに優れた個体は、今日ではさらに出会いが少なくなっています。
テーブルに添えると、時間の流れがゆっくりとほどけるような、上品な余白のある佇まい。
飾るだけでも美しく、静かな落ち着きがそっと広がります。
◼︎ ウースター社について
ウースター社は、イギリスでも最も長い歴史をもつ磁器メーカーのひとつです。
化学者ジョン・ウォール博士と薬剤師ウィリアム・ディヴィスにより1751年に創業し、翌1752年にはブリストル工房を迎え入れ、初期から質の高い軟質磁器を生み出しました。
当時のヨーロッパではまだ希少だった、“繊細さと強さを兼ね備えた磁器”を確立したことは大きな革新で、ウースターの名はほどなくして広く知られるようになります。
そして1770年、ジョージ3世より“ロイヤル”の称号を授かり、その名は今に続くブランドとして確かなものとなりました。
Size
φ19cm
高さ:約3cm
重さ:約292g
Condition
リムにわずかに色付きや、古い時代ならではの小さな欠けが見られます。
見込みには釉薬のかかっていない箇所もございますが、この時代の器にはよく見られる特徴です。
裏面には淡い黄色みや、リムに約2cmのラインがありますが、表面には影響しておらず、古い器ならではの味わいとしてお楽しみいただけます。
長い時を経た趣のある佇まいが魅力で、雰囲気は落ち着いており、年代を考慮してもとても良好なコンディションです。
細かなキズや製造時に生じた跡などは、この時代の器に一般的に見られるものです。
長い年月を経てきた自然な風合いとしてお楽しみいただける、良い状態の個体です。
古い品物の特性として、ご案内以外にも細かなキズや色付きが見られる場合がございます。
古物であることをご理解のうえお求めください。
返品・交換はお受けしておりません。
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01.25.09.15
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